― 筋膜リリースの視点で考える、五十肩・胸郭出口症候群との関係 ―
「肩こりはもう治らない」
「その場では楽になるけど、すぐ戻る」
そんな経験から、肩こりは根本改善できないもの
だと思い込んでいませんか?
実はその先入観こそが
肩こりを長引かせてしまう大きな要因です。
肩こりは“年齢のせい”や“体質”ではなく
筋膜を含めた体全体のバランスの乱れとして
現れているケースが多く、適切にアプローチ
することで改善を目指せる可能性があります。
肩こりは筋肉ではなく「筋膜の問題」として起きている
肩こりというと
肩の筋肉が硬くなっているイメージを持たれがち
ですが、実際には筋肉を包み、全身をつなぐ
「筋膜」の影響が非常に大きいと考えられています。
筋膜は、首・肩・背中・腕・骨盤・脚まで
連続しており、どこか一部で硬さやねじれ
が生じると、離れた部位にも
負担が波及します。
長時間のデスクワークやスマートフォン操作
姿勢の崩れが続くと、筋膜が滑りにくくなり
動きの制限や血流低下を引き起こします。
これが「肩を揉んでもすぐ戻る肩こり」の
正体です。
「肩こりは根本改善できない」と思われてしまう理由
肩こりが改善しないと感じる方の多くは、
・肩だけを揉む
・痛い場所だけをほぐす
といった部分的なアプローチを受けてきたケースがほとんどです。
しかし、筋膜は全身につながっているため、
肩こりの原因が
・背中
・胸まわり
・骨盤
・股関節
にあることも少なくありません。
原因となる筋膜の硬さやねじれを残したままでは
「その場では楽 → また戻る」
を繰り返してしまい、結果として
「肩こりは治らない」
という印象が強くなってしまうのです。
肩こりが続くと全身不調につながる理由(筋膜の連動)
筋膜の硬さが肩周辺に集中すると、
首・背中・腕へと緊張が連動し、次のような不調が起こりやすくなります。
・頭痛や目の疲れ
・朝から体が重い
・疲れが抜けにくい
・呼吸が浅い
自律神経の乱れによる不調
これらはすべて、筋膜の動きが制限されることで
起こる全身的な影響と考えられます。
五十肩との関係|筋膜の硬さが動きを奪う
五十肩は突然起こるように感じますが、実際には
長年の肩こりや筋膜の硬さが蓄積した結果として
発症するケースが多く見られます。
筋膜の滑走性が失われると
肩関節の動きが制限され、
腕を上げる・後ろに回すといった動作が
困難になります。
肩こりの段階で筋膜の状態を整えていれば、
五十肩への進行を防げた可能性があるケースも少なくありません。
胸郭出口症候群との関係|しびれが出る理由
肩こりに加えて
腕のしびれやだるさを感じる場合
筋膜の緊張によって神経や血管の通り道が
狭くなっている状態が関係している
ことがあります。
首・肩・胸まわりの筋膜が硬くなることで、
胸郭出口症候群のような症状が現れることもあり、
これは「肩こりが悪化した結果」として起こるケースも多いのです。
当院が考える筋膜リリースによる肩こり改善
当院では、肩こりを
「肩の筋肉が硬い問題」ではなく
全身の筋膜バランスが崩れた
結果として捉えています。
・筋膜リリースを通じて、
・筋膜の滑りを回復させる
・体のねじれを整える
動きやすい状態を取り戻す
ことで、肩こりが起こりにくい
体の状態を目指します。
肩こりは「一生付き合うもの」ではありません。
体の仕組みを理解し、正しく整えることで、
根本改善を目指せる可能性が十分にある不調です。
肩こりは体からのメッセージ
肩こりは、体が出している
「これ以上無理をしないで」というサイン。
そのサインに気づき、筋膜を含めた体全体を見直すことが、
将来の五十肩やしびれ
不調を防ぐ第一歩になります。
コラム執筆・監修者
amiga整体院 院長 高梨 美加子
保有資格・認定・習得:
業界歴:
- 柔道整復師歴13年
- セルライトセラピスト歴:13年






